読者サービスは必要です

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とりあえず、時間も時間なので着替えることにする 魔法を使うために精神を集中させ言霊を唱える 淡い光が全身を包み込み、オレの姿が変化していく すでに、この感覚にも慣れていた 自分で行使した変身の魔法が正しく発動していることを知覚できる 光が消えると、オレは自分が女の姿になっているのを目で確認 瞳の色は変わらず赤いが、髪は艶が増し鴉の濡れ羽色 長さも腰あたりまで伸びている 元々、男のオレには同年代の女子と比べてどうなのかわからないが、 ブラのサイズはC65だと記憶している 学校指定の制服を魔法で呼び出し、魔法で瞬時に着替えを済ませる ワイシャツに白のブレザーと紅のリボンタイ、 紅いミニのプリーツスカートという制服に バラのモチーフに水晶をあしらったバレッタで髪を飾り、紺のニーソを履いている 当然のことだが、下着も男ものから女性用に変わっているが見せるようなものでもない 「なに魔法で着替えてるの!それじゃ、読者サービスにならないじゃない!!」 突然、お怒りになった妹様より、なぞのお叱りを受ける 「えっ?えっ?それに、読者サービスってなに??」 女になっているため当然、声も高くなっている そのうえ、困惑のためか上擦っているらしく自分でも煩いと思った アルトの美声が自慢なのに……
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