第1章

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以上、申し上げて参りました二人の私の同級生。 同じ高校生で子を授かりました。 が、本当に同じであったのでございましょうか? 確かに、お腹にいる時点では法律上、人間として扱われないため、おろしても何の罪にも問われせん。事実、レイプや様々な問題のためそうせざるえない方も多くおりましょう。でも、そこには涙があると思うのです。 笑顔でおろそうなんて私には言えません。 お腹の中に宿った赤ちゃんは、人間ではないかもしれない。でも、"命"ではあります。 理由もなしに奪われてはならない命なのです。 中絶される時、小さく人の形にもなっていないその命は、殺されるとわかって母親の胎内で逃げ惑い、結果ピンセットで手足ももがれ、目も頭も潰れる。それでも生きていたら胎外に出された後もしばらくは生き、やがて絶命するといいます。 その命は望んでその母親のお腹に宿ったのではございません。 愛され、父や母と共に幸せに生きていくために宿るのです。 望まれずこの世に生を受け、愛も知らずにその命を終える存在があっては決してならぬと私は思うのです。 あなたは"命"について深く考えたことはありますか? もしないなら、ほんの一瞬でいい、考えてみて下さい。 あなたの友達が、いやあなたが子を授かるのはいつかわかりません。 その命が愛と幸福を享受するために…。
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