574人が本棚に入れています
本棚に追加
「キスマーク?気のせいだろ?」
「虫刺されだよー。最近、増えてきたんだと思う。」
俺と龍は顔を見合わせて、笑った。
俺の首筋には龍の、龍の首筋には俺の、愛の印。キスマーク。
こいつは俺のものだと、おおっぴらには言えないから。
せめて、誰にも渡さない、という印をつけておきたい。
兄弟なんて関係ない。
性別なんてどうでもいい。
そこに、相手を想う気持ちがあれば。
それだけでいいって、思える。
大河と龍。
双子の俺たちは、
今日も自分の魂のかたわれを、
欲して、求めて、愛し合う。
引き寄せられるように。
そう。
まるで、magnetのように…
最初のコメントを投稿しよう!