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校長先生の話が終わり、各々新学期への決意を新たに(約2名ほどまったく別の決意をしている物もいたが)クラスへと戻っていく。
シークスも教室へと戻ろうとしたが、そのときフィオン教官から声をかけられた。
「シークス君。あなたに渡す物があります。」
そう言いながらフィオン教官は、シークスに生徒手帳を手渡してくる。
「ありがとうございます。」
そう言いつつ、シークスは生徒手帳をうけとり、その場を去って行った。
時は少し進み、今シークスは寮の受付の所にいた。
「ええと、君が今日からここに転入してきたシークス君ね。はい、これ寮の鍵。」
そう言いながら受付が手渡してきた鍵には、236という数字が刻まれていた。
「百の位が階、十の位と一の位がルームナンバーだから、勘違いしないようにしてね。」
「わかりました」
シークスは受付にお礼をいったあと、自分の部屋へと向かっていった。
だがその途中、ドン、という音と共に一人の長身の男性とぶつかってしまう。
「おっと、わり」
そう短く返すと、長身の男は寮の入り口の方向へと歩き去って行った。
「180cmぐらいか?」
そうつぶやきながら、シークスもまた、2階へと消えていくのであった。
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