第一章 始動

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「ここか…」 自分の部屋についたシークスはガチャりとドアをあけ、自分の部屋に入る。既に部屋に送り届けられていたダンボールをあけ、家具とともに整頓していく。 1時間もたった頃、家具等の準備がおわったシークスは、パソコンと資料を睨みつけていた。 「まずはこの学院の人員の見極めをしなくては…」 カタカタと、パソコンをタイピングする音だけが響く。 更に数分後。彼はプリントアウトされた資料と予め得ていた資料を見比べるシークスの姿があった。 「ふむ、この資料の差は……試してみるか。」 出来上がった資料をシュレッダーに書けると、シークスは自分の部屋を出て、再度学校へと向かう。 向かった先は職員室。シークスはフィオン教官に校舎の案内をたのんでいた。 「1階は3年生の教室に職員室。あとは保健室ですかね。」 そういいつつフィオン教官はガラリと保健室のドアを開ける。 「失礼しますレイク教官。転入生に学校案内をしていました。」 中には30代後半の男性教員。長い髪を後ろで緩く結び、白衣を来ている。 「ご苦労様ですフィオン教官。」 そういいつつレイク教官はこちらに体を向けて自己紹介をする。 「私の名前はレイク。気軽にレイク教官と呼んでくれ。けがなどしたら直ぐに言うんだぞ?軽いけがが戦場ではどのように響くかわからないからな。」 「わかりましたレイク教官。心にとどめておきます。」 「おう、偉い。」 レイク教官はフードの上からシークスの頭をくしゃりとなでたあと、机へと向かった。
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