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「そう言えば、二人の武器は一体なんなの?」
シークスは、未だに胸を揉み続けているフィリーと、哀れな被害者であるメリッサに質問をした。
すると、満足したのかメリッサの胸から手を離したフィリーが最初に答えた。
「私の武器はナイフ。色々とギミックを積んでるけれど。」
「ギミック?」
「見てからのお楽しみ。」
「まぁ仕方が無いか。じゃあメリッサは?」
「私は換装式多重武器よ。主に使っているのはバスターとガトリングかしら。」
「換装式多重武器…ああ、あれか。基礎機関に2ー3種類の様々な武器を取り付けていろんな状況に対応できるようにしてあるっていう。あれ、結構取り扱い難しかったはずだけれど?」
「もう慣れたわよ。」
満面の笑みを浮かべてそう答えるメリッサ。
(このままじゃ、私の印象が弄ばれ系女子になっちゃうじゃない…!)
心の中は冷や汗がだらだらであったが。
丁度その時、教室のドアが開き、フィオン教官が入って来た。
「皆さん、そろそろ時間です。保管室に自らの武器を預けてある方は、今のうちに職員室で鍵を受け取ってください。」
「あ、そろそろ時間みたいね。」
「そうっぽい。」
すると、教室にいた生徒の半数ほどが教室から出ていく。
「あれ、フィリーはナイフじゃなかったっけ?」
シークスがフィリーの後ろ姿に声を投げかけると、ブイサインだけが帰ってきた。
「…どう言う意味だ。」
その意味はフィリー本人にしか解らないだろう。
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