第三章 小隊

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訓練が終わったあと、バレイド教官から、この授業の目的は、長期期間の間の成長ぶりの確認、これから小隊授業が始まるからその為に各自の実力を把握しておいてほしいという思いがあってこれを行った、という説明があった。 これから昼休みだからか、授業が終了したあと、一斉に人が声かけに動いていった。 「私は誰と組もうかな…」 「私はメリッサと組む。」 「わかっているわよフィリー。私もあなたとは組むつもりだったし。」 「ありがとう。」 「だからなんで胸を揉むのよ!?」 茶番を繰り広げているメリッサとフィリーを横目に、シークスは小隊についてこのように考えていた。 (皆、如何に強い人と組めるか、それを考えて声をかけていっているようだけれど…僕は如何に組んだ人を動かすかだからなぁ。最後に余った人でいいか。めんどくさいし。) 「あ、そうだ、シークス君いっしょにどう?」 だから、自分に声がかけられるとは想像していなかったシークスは、数秒ほど動きが固まってしまった。
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