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「まあそれはともかく、バックスが小隊に入ってくれるのは賛成かな。」
「異議なし。」
「私も同じく。」
「……あー、入れろって頼んだ張本人がいうのもなんだが、お前ら即決しすぎじゃねえか?」
小隊といえば、それ戦場で命を預ける者と同義。そのメンバーをこんな簡単に決めてしまうとは…とバックスは考えていたのだが。
「私とフィリーはバックスの実力知ってるから問題ないわよ。」
「僕も、君の戦闘は見させてもらった。その上で判断してるから、大丈夫だよ。」
「…まあ、それならいいか。」
少し腑に落ちないが、それでも納得したバックスであった。
「んで、リーダーはどうするんだ?」
「僕でいいんじゃないかな。指揮をする側だし。」
「私は賛成かな。」
「私も同じく。」
目の前でポンポンと決まっていく取り決めに、本当に真剣なのか心配になっていたバックスだが、よく考えてみると、戦場でウダウダ話し合いをしている時間などないのだ。ならばこうしてさっくりと決まってしまった方が安全。
それに気づいたバックスは、時に何も言わずその話し合いを傍観しているのだった。
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