第三章 小隊

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「まあそれはともかく、バックスが小隊に入ってくれるのは賛成かな。」 「異議なし。」 「私も同じく。」 「……あー、入れろって頼んだ張本人がいうのもなんだが、お前ら即決しすぎじゃねえか?」 小隊といえば、それ戦場で命を預ける者と同義。そのメンバーをこんな簡単に決めてしまうとは…とバックスは考えていたのだが。 「私とフィリーはバックスの実力知ってるから問題ないわよ。」 「僕も、君の戦闘は見させてもらった。その上で判断してるから、大丈夫だよ。」 「…まあ、それならいいか。」 少し腑に落ちないが、それでも納得したバックスであった。 「んで、リーダーはどうするんだ?」 「僕でいいんじゃないかな。指揮をする側だし。」 「私は賛成かな。」 「私も同じく。」 目の前でポンポンと決まっていく取り決めに、本当に真剣なのか心配になっていたバックスだが、よく考えてみると、戦場でウダウダ話し合いをしている時間などないのだ。ならばこうしてさっくりと決まってしまった方が安全。 それに気づいたバックスは、時に何も言わずその話し合いを傍観しているのだった。
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