第1章

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--魔法学校が設立されて五年。 四つの大陸の中で、一番小さな大陸の一番小さな村に少年はいた。 少年の名前は【アルマ】。 年齢はまだ10歳になったばかりだ。 魔法は……使えない。 「なんで魔法が使えないんだよぉ!」 アルマは、まるで駄々をこねるように母に叫ぶ。 そんな毎日繰り返される光景に、母は食事の支度を始める手を止めることなく、微笑みながら平謝りをする。 諦めたアルマは軽くふてくされながら、家を飛び出した。 家を飛び出したアルマは、無意識にいつもの場所に来ていた。 川のほとりだ。
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