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小鳥が澄んだ鳴き声をあげるのを邪魔するかの様に、アルマは川に石を投げ捨てる。
そして何度目かのため息をつく。
アルマは魔法が使える人間が羨ましかった、魔法学校に通いたかった。
だが無情にもその思いは神様には伝わらなかった。
呆然と川を眺めて何時間たっただろう。
真上にあった筈の太陽は、既に地平線へと隠れようとしている。
そんな時、アルマの元へ一人のボロボロのマントをつけた老人がやってきた。
その老人は今にも倒れてしまいそうな程細い足をしていて、プルプルと震えていた。
アルマはこの老人がこの村の人間では無いことがすぐにわかった。
「おじぃちゃん。どうしたの?」
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