第1章

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・・・・・ ・・・ 少女は無表情なまま、歩いている。 ゆらゆらと、揺らめいて見えるのは黄昏のせいなのか、陽炎のせいなのか。 ゆっくりと歩くその姿は、どこへ向かっているのか。 消え入りそうな後ろ姿を見せながら、少年が後ろから声をかけるまで、まるでどこかに消えてしまいそうな儚げな雰囲気につつまれていた。 二人は立ち止まり、何かを話し合っていたが、やがて一緒に歩き始めた。
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