銀灰の護り人

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 「あっ…」  裸になったローランがリュカから外套を取り上げると何も着けていないリュカの身体を直接抱き上げた。  肌が触れるだけでリュカの体がざわりと音を立てるようだ。疼く後ろに早く、と言葉が出そうになる。  違う! ローランなんだからそんな事口にしちゃいけない!  「まずは体を綺麗にしないと…」  「や…自分で! 」  「出来ないだろう? 」  身体中力が入らなくてくにゃくにゃしてるけどまさかローランにそんな事させられない!  「リュカ…何されたか…話してくれるか…? 」  ローランがリュカを抱いたまま湯をざっと体にかけてくれてその気持ちよさに汚れた所が流されていくように錯覚してしまう。  湯船も広いし湯場も広い。高級宿屋らしい。わざわざリュカの為に…?  「何…されたか…? 」  「そう」  裸のローランの厚い胸がリュカをしっかりと抱いているが嫌だ、言いたくないとリュカは頭を振った。  「…リュカ、後ろも綺麗にしてやる」  「え!? …あ! や、ぁっ! 」  ローランのリュカの腰を抱きしめていた手が後ろに回って来た。  「ここに…練り香を入れられた…違うか? 」  「あ、…ちが、く…ない…けどっ! 自分で…」  「無理だ。体が疼いて仕方ないだろう」  そうだけど…でも! ローランにそんな事…。  やだやだと首を横に振るがローランは逃がしてはくれないらしい。  「…リュカは寄りかかってるだけでいい」  湯船に入ったローランの上に向かい合わせでローランを跨ぐように座らせられローランの太い首に腕を巻きつけた。  「そう。それでいい」  すでにリュカの未熟な前はずっと勃起してたらたらと透明な液をずっと垂らしている。  「達せられた…か? 」  達く…って、出したって事だろうか?  リュカが首を横に振った。ローランの顔を見ている勇気などなくてローランに抱きつき顔を押し付けている。  こんな事…いいの…? だって汚いのに! あんな事…いっぱいさせられたのに…!
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