銀灰の護り人

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 「ねだって腰振っていやらしい言葉で誘って…」  「ローラァン…」  恥ずかしいからやめてと半泣きで訴えると着替えを終えたローランが笑ってリュカの放り投げてあった夜着を拾うとリュカに着せてくれる。  そういえばまたリュカは意識を失うようにして眠ってしまったが体が綺麗になっている。リュカだって何度か達したはずだし、中にもローランのが残っていてもいいはずなのに感じられない。  「?」  あれ? と頭を捻っているとローランは体は綺麗に拭いたぞ? と苦笑していた。  「手足の傷はよくなってきたようだから膏薬だけ塗っておいた」  「……ありがとう」  そして夜着を着せたリュカの体を軽々と抱き上げてリュカの部屋の寝室まで運んでくれリュカのベッドに寝せてくれる。  「ライナルトには言っておくから今日はおとなしく寝ていなさい。帰りも遅くはならないから」  「…うん。…ローラン、いってらっしゃい」  「ああ、行ってくる」  ローランの手がリュカの髪を撫で、そして口付けしてくれる。こんな風に自然にローランに触れてもらえるのが嬉しい。  ちゃんと分かり合えて幸せだと思う。  「…ローラン、あの…早く帰ってきて、ね…」  「うん? なんだ? 寂しいのか? 」  「寂しいよ…? 」   今までそんな事言った事なかった。こんな我儘な事。でも何でも言いたい事を我慢しなくていいって言ってくれたから…でも我儘って思われないだろうか…? と、思いつつも恐る恐る口にしてみた。  「そうか…。分かった、努力しよう」  ローランが真面目な顔をして頷き答えてくれる。  「………俺が帰ってこられない時もリュカは寂しかったのか…? 」  「当たり前でしょ! …すっごく寂しかった…」  「そうか…」  ローランが嬉しそうだ。  「こんな事言われて…ローランは嫌じゃない…? 」  我儘って思われない…?  「嬉しいと思うが? いくらでも可愛らしくねだっていい」  …そうなんだ…? ずっとずっと我慢してた事を出してもローランは呆れたりしないのか…。  「いってらっしゃい。お仕事頑張ってね。あ、今日王陛下に会われるの? 」  「ああ」
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