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そんな私であるが、もう二つばかり
正直に告げておいた方がいいこと、
いや告げておかなければならないことがある。
一つは、私のたわいもない妄想のことである。
笑わないで聞いてほしい。
私は一人っ子だったらよかったのに、
と何度思ったことがあっただろうかということである。
そんなことはあり得ないことなのだけれども、
そうだったらよかったのに、
もしそうだったらどういうふうになっていたんだろう
という想像を私は何度もしたことがあるのだ。
話していて少し虚しくなってくるけれど、
それは事実だからしようがない。
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