第1章   私の妄想

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「そしたら、親の愛は私一人にたっぷりと 注がれたかもしれないのになぁ」 って思ったりしてしまう自分がいる。 親にすれば、一人っ子だからということで、 しようがなかったかもしれないにしても、 恐らく私は愛されたことだろう。 愛してもらったことだろう。 いや、そこは親と子それぞれの性格や価値観の違い というものは残されているので、 絶対とは言えないけれど、 少なくとも今のように、 妹や弟との差別を感じることは回避できたと思う。 それだけでも私にとってはこの上ない環境である。
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