第1章   私の妄想

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こんなありもしないことを妄想するなんて、 馬鹿なこともわかってるし、 こんなことをしたってどうしようもないこと、 何が変わるわけでも、 自分が報われるわけでもないことは わかってはいる。 だけど、ほんの少し楽しいのである。 自分が理想とする像を思い描く時間、 それはとても居心地のいい時間なのである。 その間はとても心が落ち着くのだ。 いかほどかでも、幸せを感じられるのである。 ただ、それは現実ではなく架空の世界なのだから、 その時間が過ぎてしまえば、 さらに辛い現実が待ってはいるのだけれども・・・
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