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「そうそう、海野くん。あの子、中2の彼女妊娠させたらしいよ」
「マジで!?」
「堕ろすらしいけど。よくやるよね」
「ありえない。彼女かわいそう。昨日のゴム拾ってプレゼントしてあげればよかったかな」
「あはは、だねー。あげれば良かったんじゃない? ねえセリ」
セリ、とは、ここまでずっと黙っていた樋口(ひぐち)さんだ。
「ゴムにハマるほど、大きくないんじゃない」
「あははははは、セリ、ウケる。てか、ひどい」
「ゴムの使い方も分からないでやるなって話」
樋口さんは腰まである長い髪を揺らして立ち上がった。
ふいに、僕のほうをちらっと見た。
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