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「森高くんのこと好きな女子、けっこういるってよ。俺の彼女が言ってた」
「俺の彼女」を強調するな。
いい加減うんざりしてくる。
僕は若林の腕を払った。
掃除時間は、若林のわけのわからないアドバイス&説教で終わった。
「じゃ、俺、彼女と帰るから」
若林、ほんと、報告いらん。
僕は手を振り、若林のにやにや顔がドアに向いたときに「しっし」と手を振りなおした。
なんとなくすぐに立ち上がる気になれなくて、机の上に置いた鞄に両腕を置いた。
ぼんやりしていると、近くの席の会話が聞こえてきた。
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