第四章

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ーーー「帰ろ?」 皐月にそう言われた 「午後の授業は……?」 「サボる」 皐月と一緒にいたいし良いや 単位も大丈夫だろうしね 「分かった」 「俺が鞄持ってくるから、下駄箱で待ってて」 そう言い鞄を取りに行く皐月 僕は皐月と別れて下駄箱に向かう ──彰に悪いことしたな… その事だけが心残りだった 「どうした?圭太」 悩んでいたら皐月が来ていたことにも気づかなかった 「彰に悪いことしたな……って」 「明日からも何時も通りに接したほうが良いよ。 謝んない方が良いと思うな…俺は」 「うん」 それでいいんだよね? 「帰ろうぜ……あと────」 「なっ!?」 皐月が僕の耳元で囁く 聞いた途端僕の顔に熱が集まるのが分かった。 ───「今夜は寝かせないから」 皐月なら良いけど……ね?
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