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ーーー「帰ろ?」
皐月にそう言われた
「午後の授業は……?」
「サボる」
皐月と一緒にいたいし良いや
単位も大丈夫だろうしね
「分かった」
「俺が鞄持ってくるから、下駄箱で待ってて」
そう言い鞄を取りに行く皐月
僕は皐月と別れて下駄箱に向かう
──彰に悪いことしたな…
その事だけが心残りだった
「どうした?圭太」
悩んでいたら皐月が来ていたことにも気づかなかった
「彰に悪いことしたな……って」
「明日からも何時も通りに接したほうが良いよ。
謝んない方が良いと思うな…俺は」
「うん」
それでいいんだよね?
「帰ろうぜ……あと────」
「なっ!?」
皐月が僕の耳元で囁く
聞いた途端僕の顔に熱が集まるのが分かった。
───「今夜は寝かせないから」
皐月なら良いけど……ね?
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