第7話

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第7話

辰巳さんは、私が話している間、笑ったり茶化したりせず、真剣に聞いてくれた。 しばらく、沈黙が続く。 ドクドクと、心臓の音だけが響いて聞こえる。 「由莉。」 「は、はい・・・。」 「なんでもっと早く言ってくれなかったんだ?」 「えっ・・・?」 「俺は、そんなに頼りないか?」 「え、そんなことはない。」 「なら、なんでも良いから、悩んだら話してくれ。」
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