第7話

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そのまま激しい動きに、私はただ甘い吐息と彼の名前を呼ぶことしかできなかった。 優しく、でも激しく彼は私を翻弄していく。 時折、動きを止め唇が触れるか触れないかの位置で、意地悪で優しい顔が私を見下ろす。 私が耐え切れずに名前を呼ぶと、そのまま甘いキスをくれる。 彼が与えてくれる、これ以上のない幸せに、涙があふれてくる。 そっと流れる涙を拭いながら、微笑みかけてくれる辰巳さん。 さっきよりも激しい動きに、そろそろ私も限界だ。 「た、辰巳さん・・・。も、もう・・・。」 「いいよ。俺も、もう・・・。」 「あっ・・・あぁー・・・・。」 「くっ・・・、しまる・・・。」 私は、辰巳さんと同時に果てた。 辰巳さんの腕の中で私は、少しずつ意識が遠ざかっていくのを感じた。
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