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そのまま激しい動きに、私はただ甘い吐息と彼の名前を呼ぶことしかできなかった。
優しく、でも激しく彼は私を翻弄していく。
時折、動きを止め唇が触れるか触れないかの位置で、意地悪で優しい顔が私を見下ろす。
私が耐え切れずに名前を呼ぶと、そのまま甘いキスをくれる。
彼が与えてくれる、これ以上のない幸せに、涙があふれてくる。
そっと流れる涙を拭いながら、微笑みかけてくれる辰巳さん。
さっきよりも激しい動きに、そろそろ私も限界だ。
「た、辰巳さん・・・。も、もう・・・。」
「いいよ。俺も、もう・・・。」
「あっ・・・あぁー・・・・。」
「くっ・・・、しまる・・・。」
私は、辰巳さんと同時に果てた。
辰巳さんの腕の中で私は、少しずつ意識が遠ざかっていくのを感じた。
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