第7話

3/39
前へ
/39ページ
次へ
辰巳さんは優しく微笑むと、そっと私を抱きしめた。 安心させてくれるように、優しく。 「社長じゃなくて、副社長か取締役員にって、話しだよ。」 「・・・・・。」 「社長より、格下の役職。」 「なるの?」 「ならない。俺は上にいるより、チームで働く方が好きだからな。」 「そっか・・・・。」 「もっと早く聞いたりしてくれれば、早とちりしなかったのにな。」 「あ、ちょっと笑ってる。桜みたいに大笑いしないでよ?」 「しないよ。でも、可愛いな。」 「もう、すぐそう言ってごまかすんだから。」
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

75人が本棚に入れています
本棚に追加