第7話

8/39
前へ
/39ページ
次へ
それもわかっていたのに、なんでもっと早く相談しなかったんだろう。 「由莉は、俺が抱いても不安にならないのか?」 「え、ならないよ。むしろ、嬉しいもん。」 「・・・なら、問題ないよな?」 「えっ・・・?」 辰巳さんは、私を強い力で抱きしめると同時に、キスをした。 優しいキスではなく、強引で甘いキス。 お互いの舌が絡まり、私はもどかしい気持ちになり、辰巳さんのシャツを掴む。 辰巳さんは荒々しくキスをやめると、私をお姫様抱っこして寝室へと向かう。 そのまま優しくベッドに、私を押し倒す。 上から私を見下ろす彼の目は、どこか獣のような強さを感じる。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

75人が本棚に入れています
本棚に追加