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優しいキスなど最初だけで、キスはどんどん深まり、熱い舌が奪いつくすように暴れまわる。
いつもよりどこか野性的なキスに、私はあっという間に息があがってしまう。
それでも、必死に辰巳さんにしがみつき、私も応えるように舌を絡めていく。
部屋にはキスの合間に漏れる、甘い二人の吐息と私の声。
「由莉・・・・。」
「ん・・・、はぁ・・・はぁ・・・。」
「由莉・・・・。」
辰巳さんのかすれた声が、私の名前をあまりにも愛おしく呼ぶので、胸がギュッと締め付けられた。
服の裾から手が入り込み、素肌をまさぐる。
彼の熱い手が、カラダのあちこちを甘く刺激する。
触れられたところが、どんどん熱をもっていく。
このまま溶けて、どうにかなってしまいそう。
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