第6話 仲間作り

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『今夜、いらしていただけますか?』 マスターからメールが入った。 思わず笑みがこぼれ。 亜紀は『はい』とだけ打ってすぐ送信した。 7時半、『蜃気楼』はまだ混む時間ではない。 亜紀は急いで着替えをして家を出た。 いつもの通りを早歩きでいく。 見なれた街並みが輝いていた。 人いきれが嬉しい。 縫うように亜紀は進む。 顔を上げると夜空には1/4だけ光る月。 あばたが映らず綺麗な姿をしている。 妖しさが弱い。 淫蕩な雰囲気がなく。 どこか物足りない。
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