第7話 妖しい宴

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それを体内に入れる。 そんなことをなぜするのか。 なぜ従うのか。 亜紀は自分に問いかけようとしたけれど結局は諦めた。 マスターの言いなりになる。 それだけで良かった。 それで納得できた。 ローションの蓋を開けヌルヌルとした液体を 手の平に取った。 ヒンヤリと冷たい。 亜紀は指でローターへ塗り付ける。 艶のない黒色がテカテカと妖しく光りだした。 ローションを全体にまぶし。 電線にも塗る。 掴みどころがなくなり、指に力が入った。
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