第7話 妖しい宴

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たった一つだけ空いているスツールに戻る。 腰かけようとつま先立ちしたときに、 亜紀は力が抜けそうになった。 やはり、中心に異物があるからどこか変だ。 それを左右の男性に悟られないようにして、 そっと座った。 マスターが笑顔で近づいてきて、 温かいおしぼりを亜紀へ渡した。 「冷蔵庫のビールが無くなってしまって」 そう口にして、亜紀の前に置いてある シャンパン・グラスにコロナ・ビールを注いだ。
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