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ハハッ
この人は僕の心読めちゃうのかな?
それにしても、
「…レン・シェイド?」
「ああ。家族だからな。嫌だったか?」
「うぅん。」
家族か…。
純粋に嬉しかった。
こんな自分を
魔力の無い僕を家族にしてくれたことが。
そして名前までくれたことが。
僕の残りの人生はタクトの為に生きよう。
「後な、お前には存在価値がすげぇあると思うよ。少なくとも、俺よりは…な。」
「え?」
タクトはまた哀しそうで辛そうな目をしていた。
まるで、今にも壊れてしまいそうな。
だから僕も決めたんだ。
いつか、いつかタクトの辛い過去を一緒に共有しようって。
そしていつか、その辛さを少しでも和らげようって。
そう決めたんだ。
side out
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