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引っ張られたネクタイはそのままに、ようやく離れた口と口は濡れて光ってる。
「お前は違うの?」
「…………違いません」
ボソリと答えて比呂斗にそのまま覆い被さる。
違いません、違いませんッ……めちゃめちゃ飢えてますッ!!
「……んん……」
二人そのままもつれ合うようにソファでキスを交わす。
今日こそはと圧し掛かろうとするのをうまい具合に避けられて、比呂斗はなかなか寝転んでくれない。
アアッ…………もう、抱え上げるしかないか?
と片隅で計算してると、比呂斗がふはッと息をついで唇を離した。
露わになった細い首元が目の前に現れる。
やっべ……すっげぇ色っぽい…………。
思わず見惚れた俺に、比呂斗はニコッと笑って俺に抱きついてくる。
うっわ、かわいいッ…………。
ネコみたいに、ゴロゴロと撫でて撫でてとばかりにふわふわと髪を押し付けてくる。
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