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ノートPCの蓋をパタンと落とすと、比呂斗は真剣な顔で俺をじっと見ていた。
「なんであんなことしたかって？ 言っただろ？」
「ええ…………でも、信じられません」
確かに比呂斗は俺のことを好きだと言ってくれた。
一生忘れられないくらい嬉しかったけど、その翌日から一週間あまり、何の変化もないんじゃあの言葉が現実だったのかさえ疑わしい。
「お前こそ、本気なのかよ？ 澄ました顔しやがって。何にも言って来ねえし」
「だって、それは……お互い忙しかったですし、第一仕事中に余計な話はできません」
職場でできるような話ではない。
それに俺たちは男同士なのだ。
世間一般の職場恋愛より気を遣わなくてはならない。
しかも、比呂斗は社長だ…………。
「だから、お前の席をここにしたんだろ」
「え？」
「俺たち二人の部屋なら、こういうことができる…………」
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