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一瞬微笑むと、真田さんはまた前に向き直って、角を曲がる。
付いていくとそこは閉鎖的なエリアで、足を踏み入れた時、思わず声が漏れた。
「わぁ……」
さっきよりも一段暗くなっていて、より幻想的な光景が広がっていた。
囲むように設置された水槽に、白く輝くものが浮かんでいる。
「キレー……」
閉ざされた濃いブルーの海の中、白く光るクラゲが、ふわふわゆらゆらと揺れる。
神秘的。
この光景をそう一言で言うのは、なんとなく陳腐な気がして憚られるけど、語彙(ごい)の乏しい私にはそれくらいしか思い浮かばない。
「なんかプラネタリウムみたいですね」
「そうだね」
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