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もし、本当に自分がお父さんを殺していたら。
殺人を犯しているのに、今まで平然と暮らしていたとしたら。
そう考えると、どうしようもなく怖くて、心よりも先に、体が拒否反応を起こす。
一歩も動きたくないと、足から根が生えてしまったように、動かなくなる。
だけど、知らない方が、ずっと思い出せない方が、もっと怖い。
この気持ちを抱えたままで、ずっと生きていくことなんて出来ない。
もうあの夢にうなされるのは、見えない過去に怯えるのは限界だった。
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