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真田さんには、『どうしても確認したいことがある』と言って、今日の同行をお願いした。
こんなにも遠くまで、そんな理由なのに付いて来てくれていることが、もう既に証明してしまってるみたいで、自分からお願いしたくせに、足をさらに重くさせる。
だけど、ここまで来たら、もう進むしかない。
なにかわかったとしても、わからなかったとしても、後には戻りたくない。
「水野さん」
「あっ、はい」
「電気って付くかな?」
真田さんは、天井にある電気を見ていた。
「あ、そうですね。ブレーカー上げてきます」
「いや、いいよ。昼だし、カーテン開ければ」
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