full moon

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 唇をぎゅっと噛み締めた。  フローリングの床の木目が、滲んで歪む。  15歳の。  16歳になる目前のとても寒い日。  凍てつくような夜の中、理奈ちゃんはたった一人でいなくなった。  遺書は残されていなくて、一緒に住んでた親戚の人も何も知らなくて、私も何も知らなくて。  私が知りたいと強く望んでいた、理奈ちゃんの自殺の理由。  それは、この日のことが原因だった。  強くて、強過ぎた、歪(ひず)んだ愛情のその先。  ぎゅっと強く、日記を抱き締めた。
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