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「ここがこれから鈴お嬢様が住むことになる部屋でございます」
私は和真から鍵と服を一着渡された。
「この部屋のご説明を致します。私はいざというときの為に全ての部屋のマスターキーを持っています、何か御用があるときは各部屋にあるベルをお鳴らしくださいませ。すぐに私が参ります。鈴お嬢様がご着用される服は忍様がある程度ご用意し、クローゼットルームにございます。寝室は二階の右の手前のお部屋でございます、日当たりも良く御くつろげるかと思います。一階の一番右奥の部屋は執事用の執事室となっております。そこにはお嬢様は無断で入る事は禁止です。もしも入られた時は…ね?」
和真は黒い笑いを浮かべ、それを見て私は絶対に入らないと決めた。
「取りあえずお着替えなさってはいかがでしょうか?」
「そうですね。着替えてまいります」
「鈴お嬢様、私に敬語はおやめ下さい…私は貴方様に仕える身故、お願い致します」
「はい、では着替えてきますね」
私は寝室に向かい着替えを始めた。
渡された服は白ベースの生地に青でバラの柄が描かれていて、ウエストの所には赤のリボンが巻かれている。
服は可愛いけれども、私なんかに似合うのだろうか…
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