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そんな事を考えながら着替え部屋を出ると和真が部屋の外で立っていた。
「待たせてしまって、すいません」
そう言うと和真は何かを思いついたような顔をして
「鈴お嬢様、よく似合っております。私が髪を結いあげて差し上げますので、お部屋を移動くださいませ」
さっきの表情は何だったのかと疑問になりながら移動する。
そして移動し、和真は私の髪のアレンジを始めた。
「お嬢様、私と勝負致しませんか?」
いきなりの発言に私は驚いたが何故かはわからないが勝負したいと思ってしまった。
「わかりました。是非しましょう。内容は何ですか?」
「内容は、鈴お嬢様が私に敬語を使うと駄目というゲームです」
さっき何かを思いついたのは恐らくこの事だろう。
「もし、敬語を使った場合は?」
「その場合は一回につき一つ私の言う事を聞いて頂きます」
負けたくない。
「わかりました。それでは勝負です」
なんだか可笑しな勝負だということに私は気付かずに勝負開始だ。
「そういうことでよろしくお願いしますね」
「わかりました。お任せくださいな」
「鈴お嬢様、アウトでございますよ」
まだ開始してから三分も経っていないのに、開始早々アウト…これはかなり手ごわい。
「なっ!?」
「アウトです。と言わけで、私の言う事を聞いて頂きますね」
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