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「ふむふむ・・・・うーん・・・
えーっ・・・ほ、ほんまか・・・
そらアカンやろ・・・いや何でやねんて・・・・ うっそやろ」
おじじ刑事がいろんな表情で呟きながら、 目を通しているのを、側に突っ立っていた相田は
(もちょっと、静かに読めんかー、この人は)
と薄長横目でジロッと睨んでいた。
そんなことなどまったく気にしてない山神は、最後まで読み終わると
「んー」
と、口をへの字に曲げた。
「どない思われます?」
先に目を通していた古村刑事が問いた。
「信じられへんな」
首を左右に振った山神は、それを投げるように相田に手渡した。
「おっと!」
相田はその場にしゃがみ込み、中身を期待しながらノートを開いた。
ガイシャ、カセ子は女性特有の末期ガンであった。
そのガンが発覚して、そこから日記を書き始めたらしかった。
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