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かわち花園署。
「しかし、非定型縊死とは、よー考えましたな」
古村刑事が、皆に聞こえるように言うと
それにまず反応したのは染井野刑事だった。
「殺人を自殺に見せかけることはあっても、自殺を殺したように見せかけるなんて、あまり無いですからね~」
「しかもそれは、ガイシャ・・
じゃなく自殺者カセ子の案やろ?
死期が迫っていたとはいえ、
復讐などと、よー、そないなことしよ思ったなぁ」
と、木上係長。
線子が自殺をあおったのではなく、カセ子自ら命をたった。
そのカセ子の書いた原稿用紙は、線子が大事に保管していた為、証拠品として提出して貰ったが、それは確かに、カセ子の筆跡であった。
ちなみに線子は、検察庁に身柄を送検され、取り調べを受けている。
また、宇田字は警察を退職した。
「そういえば、山さん、よー、非定型縊死に気付いたなぁ」
木上係長は、腕組したまま目を閉じていて、寝てるんだか起きてるんだか微妙な山神に聞いた。
すると、変わりに前野刑事が、公園の親子のことを語った。
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