エピローグ

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『こ、こ、恋人ですか…? 何で私が、え、他にいい人いるのでは?』 私はこの時、少しの嬉しさと、少しの恥ずかしさと、どうせ嘘でしょ? と言う気持ちが入り交じっていました。 しかし、次に発せられた彼の言葉で我にかえりました。 『あ、失礼しました。 いい忘れましたが、恋人といっても、仮で、今だけ体験でなので… 選んだ理由は、矢来さんはクラスで一番人が良いと言う情報があるからですね。』 え?私は唖然とした。 選ばれた理由が、貧乳でも、かわいくないからでもなく、 人が良い、それだけだったからだ。 し、しかも仮だと!? 『そ、そうですよね。』 『今日の放課後、矢来様のお宅に伺いますので、何卒宜しくお願いします。』 そう言い、5分にもわたる電話は終わった。 この時の私は、どうせ嘘でしょ?と、遅刻する、ヤバい走らなきゃ! の二つで能が埋め尽くされていた。
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