2人が本棚に入れています
本棚に追加
『こ、こ、恋人ですか…?
何で私が、え、他にいい人いるのでは?』
私はこの時、少しの嬉しさと、少しの恥ずかしさと、どうせ嘘でしょ?
と言う気持ちが入り交じっていました。
しかし、次に発せられた彼の言葉で我にかえりました。
『あ、失礼しました。
いい忘れましたが、恋人といっても、仮で、今だけ体験でなので…
選んだ理由は、矢来さんはクラスで一番人が良いと言う情報があるからですね。』
え?私は唖然とした。
選ばれた理由が、貧乳でも、かわいくないからでもなく、
人が良い、それだけだったからだ。
し、しかも仮だと!?
『そ、そうですよね。』
『今日の放課後、矢来様のお宅に伺いますので、何卒宜しくお願いします。』
そう言い、5分にもわたる電話は終わった。
この時の私は、どうせ嘘でしょ?と、遅刻する、ヤバい走らなきゃ!
の二つで能が埋め尽くされていた。
最初のコメントを投稿しよう!