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※文章内における「謎」についての解釈の一例
「亀」というのは明日香村に実在する
「亀石」のことである。
ちょうど亀が頭を垂れているような形をし
ており、名所の一つとなっているが、何の
ために作られたものかは未だ明らかにされ
ていない。
この亀石は川原寺跡の付近にあり、電話の
言葉をそのまま解釈すると、「辰則ちゃん
は亀石に食われて死んだ」となる。
これを現実的に解釈すれば「辰則ちゃんは
殺され、亀石の下に埋められている」とい
うことになるが、実際亀石付近に人が埋め
られた痕跡は全くない。
「ケーキ」という言葉について、これにつ
いては二つの主だった解釈がある。
一つ目の解釈は、辰則ちゃんの誕生日、す
なわち6月10日の誕生日のバースデーケ
ーキを指しているというもの。
前回の怪電話は6月10日に掛けられたこ
とから、その際の声の主と同一人物という
見方である。
もう一つは、12月24日のクリスマス・
イヴを指しているという説。
この電話が掛かってきたのは12月11
日、クリスマスまで二週間をきっていた。
つまり、クリスマスに何らかのプレゼント
(辰則ちゃんの返還、あるいは遺体発見)
があるのではないかという予測が一部の捜
査員の間で立てられていた。
「奈良のおはしさん」については、奈良県
北部の山添村にある大橋地区のことを指し
ているという説と、奈良県中部にある箸尾
のことではないかという説を始めとして、
様々な意見がある。
だがどれも言葉遊び的な当て字を根拠と
しており、空想の域を出ない。
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