不審点

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・辰則ちゃんの写真に関する不可解な特徴 08年5月15日の早朝、JR武蔵野線西 浦和駅前にて何者かによってばら撒かれた 辰則ちゃんの写真については、以下のよう な不審な点がある。 1.リュックサックを背負っていることな どから、事件当日の辰則ちゃんを撮影した ことは明らかであるが、辰則ちゃんはいつ も隣家に住む友人と一緒に通学をしてい て、その日も同様であった。 なのに、この写真には友人の片手すら写っ ていない。辰則ちゃんの背後に歩道が見え るが、そこにも友人の姿はない。 2.この写真は通学途中の辰則ちゃんを斜 め前から撮影したもので、辰則ちゃんは正 面を向いているのであるが、常識的に考え て、自分の目の前に突然カメラを持った男 が現れ撮影を行えば何らかの反応を見せる はず。 だが、写真の辰則ちゃんは何食わぬ顔で歩 いている。 車の中などから隠し撮りされたと考えても 、位置的におかしい。この通路は周りより 狭く、乗用車が一台停まるだけで歩行者は 通行できなくなってしまうが、この日辰則 ちゃんがいつもと変わらぬ通学路で通学し たことは、辰則ちゃんの友人の証言で明ら かになっている。 道端に放置された荷物にカメラを忍ばせて 撮影したとしても、この写真は辰則ちゃん とほぼ同じぐらいの高さにセットされたカ メラから撮られたもので、角度が合わない。 3.名札に書かれた名前が漢字ではなく、 ひらがなになっている。 この写真の辰則ちゃんの名札には「にしむ ら たつのり」と書かれているが、本来の 辰則ちゃんの名札には「西村 辰則」と漢 字で書かれていた。 4.辰則ちゃんの背後の塀に、山田義之と いう地方議員の選挙ポスターが貼られてい ることが確認できるが、このような名前の 議員は存在しない。 写真が撮影されたと思われる場所は簡単に 特定できたが、そのようなポスターは貼ら れていなかった。 等、極めて奇妙な点がいくつも見受けられ るのであるが、写真に写っているのは紛れ もない辰則ちゃん本人であり、何かしらの 合成、加工の跡も見受けられない。
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