やってきたモジャ男

8/14
前へ
/157ページ
次へ
とりあえず金木に仕事を教え、いつも通りの学園生活をおくり ……五日後 俺は風紀の部屋で監視カメラを見ている 金木の馬鹿が木の上に居るのが丸映りだ 金木には教えなかったが、転入生は一年Sクラスだからな 頑張れ金木 ついでに総隊長が植木の影に隠れているのも見つけた さて、そろそろ八時 既に副会長が迎えとして来ている ………副会長、門の上に何か居るぞ、気付け! ……というか、変装していないな?金髪だし あ…落ちた 『あぶねぇ!どけぇぇっ!』 カメラに内臓されているマイクが音を拾う 転入生が落ちて、副会長はサッと避けた 『お前!何で避けるんだよ!!俺が怪我したらどうするんだ!』 ………あぁ、宇宙人か ヒロイ『え?あ、申し訳ありません……』 副会長、謝る必要はないと思うが? 『お前名前なんて言うんだ!?友達だろ!教えろよ!!俺は風祭那智だぞ!那智って呼べよな!』 ヒロイ『失礼しました、僕は生徒会副会長の伊神拾と申します』 ふむ…作り笑いはまぁマシになっているようだな ナチ『お前、その作り笑いやめろよ!友達なんだから本当の笑顔じゃないと駄目なんだぞ!!俺に失礼だろ!』 どうやらこの宇宙人は自分が一番というタイプのようだ 性格最悪でナルシストとか救えないな ヒロイ『作り笑いに気付き、なおかつ指摘まで………………気に入りました、よろしくお願いしますね那智』 ……伊神にキスなんぞされたくもないが、作り笑いを一番初めに指摘したのは俺だぞ?記憶にないのか? あ、金木と総隊長が鼻血出してる あ、目を離した隙に副会長が気絶して宇宙人の姿がない ……はぁ 王道か……
/157ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8077人が本棚に入れています
本棚に追加