はからずしも――人生なんてものは

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誰も動こうとはしない、その空間 「……お通夜みたいね」 ボソり、と。 ベッドの上から声がした 「……大丈夫か」 「この姿で、大丈夫に見える?」 「……」 ――緊迫したその空気の中で。 ……不謹慎にも。 笑いそうになってしまった 「はぁー……もう当分車は懲り懲り」 そう呟いたお母さんが、かすかに瞳を私達に向けた 「お兄ちゃんまで、――あら」
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