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《恋④》
何度も何度も繰り返しては、
同じ回答に辿り着く気持ち。
運命も永遠も信じたいけど、
君の心に手が届かないんだ。
澄み渡る空に架かる虹より、
君の笑顔の方が遥かに遠い。
臆病な恋心を持て余しても、
いつでも期待していたんだ。
どんなに僅かな可能性でも、
希望を棄てられなかったよ。
悪い予感も不安な気持ちも、
ずっと見ない振りしていた。
本当は自分で気付いていた、
何処かで諦めていた気持ち。
恋の終わりの理由を探して、
いつも握りしめていたんだ。
言い訳も口実も正当化して、
まっすぐ向き合えなかった。
…「……ごめんね。」
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