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「オトモダチになるチャンス。」
「はっ?」
「だから、《こっちむけー、こっちむけー》ってテレパシーを送った。
そしたらソンミがこっちへ来たんだよ、すごいでしょ!」
「ええっ!本当?!」
「ブブッ…ウソ。」
……はぁぁ、からかわれた。
《ウソ》って言われてなんだか残念かも。
「……ひどい、本気にしたー。」
苦笑いしてスティーブを見上げると、彼は私をジッと見つめる。
「ウソじゃない…ごめん。
《こっちにこい》って、おもってた。」
「…なに?それ。
そう言えば…最初に話した時は手招きして呼んだじゃん。」
「え?した?
キンチョウしてたから、覚えてない…
話してくれないんじゃないかと思ったから。」
…話ぐらいするでしょ、私も緊張したけど。
「スティーブは全然緊張なんかしてなかったよ。」
「したよ!
ボクのこと知ってくれるかな、
トモダチになってくれるかな、
ボクのことスキになってくれるかな、って。」
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