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「…………。」
スティーブは私を驚かしすぎる。
「き、綺麗だなんて…そんな…そんなわけないじゃない…」
恥ずかしがりもせず、私のことを綺麗だと言う。
これももしかして、
女の子に対する礼儀作法?
そんなこと今まで言われたことがないから、どうしていいかわからない。
「……いこっか。」
私たちはまたゆっくりタワーへ続く遊歩道を歩く。
「ソンミはキレイだよ…キレイで誰も話せなかったよ。」
前を向いて歩くスティーブが静かに話し出した。
「えっ!?」
「とってもキレイで…誰にもジャマされたくなさそうだった。」
「…そう?」
…そ…そんなこと…わかっちゃうのかな。
「だから、チャンスをねらってた。」
「……なんの?」
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