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地下鉄の出口を上がったら…
そこはもう外国だった。
こんな近くで外人を見たのは初めて。
通り過ぎて行く沢山の人達、肌の色が皆んな違う。
白人、黒人、ヒスパニック系?
フィリピンっぽい女の子達まで、
どこからも英語ばっかり聞こえる…
夜だし…
雰囲気がなんか怖い…
「…ナミやっぱり帰ろう。」
「ここまで来て
バカ言ってんじゃないよ!
えーーっと、この辺なんだけどなぁ。
…あっ、あれだ!あった!!!」
大通りから一本入った坂の上にそれはあった。
《ゲッコー's Bar》
大通りは派手なネオンと人々で騒々しかったけど、ツタの葉で覆われたその店の周りは静かで…
まるで…
いつかテレビで見た
ヨーロッパのパブみたいに見えた。
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