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私はしばらく音楽と人々の姿にみとれた。 身体の大きな男の人が多い。 目をとじてビール片手に 音楽に聴き入る人… リズムに合わせて体を揺する人… みんな気怠いロックをそれぞれ楽しんでいる。 「…………………。」 「あっ!ユリだ!」 突然ナミが私の腕を引っ張った。 進む先にはドリンクカウンターがあって、中にユリがいるのが見える。 女の子にしては長身のユリが髪をアップにし、黒いパンツに黒いシャツをまとって バーテンダーとして動き回っている。 「ユリーーーー!!!」
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