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「ばぁちゃん、 なんで私が死にかけてるってわかった?」 私は3歳の時に死にかけた。 母によって殺されかけたと言ってもいい。 なんとしても父に貢ぐ金を作らんと、 幼い私を家に閉じ込め 母は働きに出ていた。 ある夏の暑い日、 締め切った部屋で 十分な水も食べ物も与えられず 私は脱水症状をおこし、 意識を失った。 しかし運良く 娘家族の様子を見に立ちよった ばぁちゃんに発見され、 一命をとりとめたのだ。 これが「命の恩人」の話。 私が閉じ込められていた部屋は 何かの腐敗した匂いと、 糞尿で目もあてられないほど 酷かったのだと 後に叔母達から聞いた。
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